スペースコロニー

腹筋しろよ

本記事は[ナユコロニー2 Advent Calendar 2018](http://ナユコロニー2 Advent Calendar 2018)の1日目です。

皆様スペースコロニー(以下コロニー)という言葉を聞いたことはあるでしょう。増えつ続ける人口増加問題を解決する手段として、宇宙移民を実現するために立案された建造物です。1969年に航空宇宙局(NASA)でジェラルド・オニールらによって提唱されました。

ようは宇宙環境に作る人工の居住地です。コロニーには大気があり、太陽があり、生態系があります。われわれ人類が地球上と同じに暮らしていけるように設計されているのです。

コロニーは実際にその可能性を検証したNASAからは「実現は可能である」との判断をくだされていますが、実際には建造にかかる期間とコスト(2500億ドル、当時の日本円で60兆円)が大きすぎること、また人口増加スピードが思った以上に早かったことなどからいまだに実現していません。

シリンダー型コロニー #

スペースコロニーにはいくつかの種類がありますが、今回紹介するのはジェラルド・オニールによる発案のシリンダー型コロニー。アニメ機動戦士ガンダムにでてくるコロニーはこちらのものです。(開放型、密封型の2つが出てきます)なたかの有名なナユコロニーさんのロゴもこちらのシリンダー型を参考にされているのではと勝手に思っています。シリンダー型のコロニーは直径6.4km・長さ32kmの円筒形をしており、数百万人の人口が生活することを想定して設計されています。

コロニーは1分50秒で1回転のスピードで回っており、地球と同等の重力を発生させます。開放型と呼ばれるタイプのシリンダー型コロニーでは交互に陸と窓の区画が配置されており、窓の外に設置された可動式の巨大な鏡が太陽光を反射することで昼夜や季節の変化を作り出します。

人間が極力地球と同じような環境で生活できるように設計されているようです。宇宙に慣れないわれわれには窓から見える漆黒の宇宙が恐ろしいものに見えるかもしれませんね。

コロニーと宇宙開発 #

ハードルの高さからスペースコロニーは実現していませんが、より手軽に宇宙へ旅行できるスペースシャトルや、地球と宇宙を結ぶ軌道エレベーターの計画などわれわれと宇宙を結ぶ接点は着実に増えてきています。もしかしたらわたしたちが生きているうちにスペースコロニーの建造に着手!なんてニュースが聞こえてくるかもしれません。その時あなたは宇宙に住んでみたいと思いますか?