腹筋しろよ。
本記事はチームスピリットアドベントカレンダーの1日目および低温調理アドベントカレンダーの1日目です。
僕の中では1日は寝るまで終わらない認識でいたのですが、チームスピリットアドベントカレンダーの2日目をフライングしてしまった人がいるようです。
今年は公私ともに「料理」をたくさんして、いろんな人に振る舞った年でした。 きっかけは今の会社に転職する際、「趣味は料理です(実際には素人だった)」とうっかりしゃべってしまったことでした。
本記事では僕が感じる「料理と料理を振る舞うこと」の魅力について書きます。
2日遅れのいい肉の日 #
12/1は11/29(いい肉の日)から遅れること2日ですが、会社で「いい肉の日イベント」を開催しました。 僕の呼びかけで集まった20弱ほどの社員のみなさんと一緒にうまいお肉を味わうイベントです。
用意した料理は
- 鴨肉のロースト
- 豚のボイルドハム
- ローストビーフ
- 馬刺し
- 生ハムの原木(カット)
- バケット
の6種。
上の3つは僕の手作りです。低温調理器のAnovaによる調理で、ある程度時間をかける必要があるため、ものによっては4日前、当日の朝早くに起きて仕込みを行っていました。
参加者の皆さんには事前にコースを告知していたものの、あまり伝わっていなかったようで、「はいまずは鴨肉」「お次は馬刺し切ったよ!」「定番のローストビーフがいきます!」などと矢継ぎ早に料理をサーブし、サプライズが続く形になりました。
この中でも鴨肉は初めて調理したお肉で、2日前にわざわざ麻布十番の日進ワールドデリカッセンまで仕入れにいったものです。鴨肉は味が濃厚でとても美味しい、温度管理が難しく、火入れによってはすぐに硬くなってしまうそうです。ですがAnovaを使うことで手軽においしい鴨肉を楽しむことができました。
ちなみに日進ワールドデリカッセンは豊富な種類のお肉やチーズ輸入食品がとても揃っており酒のつまみを探すには最高のスーパーです。 3Fはワイン専用のフロアになっており、会社の専門家に聞いたところワイン好きには有名なスーパーなようですね。
びっくりしたのが、お肉を食べるにあたり鉄板のロブション醤油やハニーマスタードなどソースをいくつか用意していたのですが、みんな下味オンリーの肉で素材の味そのものを楽しんでいたことです。僕はステーキなどはがっつりソースをかけて食べる派なので、ちょっと信じられないなそんなにお肉っておしかったけなぁと思わず首をかしげてしまいいました。
下手なりにする努力 #
包丁を握ったのは社会人になってからで、お世辞にも料理が得意とは言えないのですが、人に料理を振る舞うときはできる限りの努力をします。
以前、会社のイベントで唐揚げ丼を出したことがあったのですが、以下の記事に過程をまとめています。
下手は下手なりに徹底的に同じ料理を繰り返し練習する、PDCAを回してレシピに磨きをかける、ということをやりました。
会社の同僚には業務の合間を縫って試食をしてもらいました。 一見すると馬鹿馬鹿しいような話ですが、こちらも真剣にお願いをした結果、みんな真剣に料理を食べてFBをくれました。
おかげで会では「おいしい!」との声をいただくことができました。 (その裏で自分が担当した司会進行・LT発表は撃沈してましたけど)
オススメのレシピ本 #
話は少しそれますが、調理が下手な僕でも簡単・美味しい料理ができる愛用のレシピ本がいくつかあるのでご紹介します。
世界一美味しい煮卵の作り方~家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ~
煮卵以外にもたくさんのレシピが詰まっています。他の料理本とは違い、初心者でもできるように丁寧に書かれています。 またレシピの分量も「おひとりさま」向けで計算されているのも特徴です。
紹介されているレシピの中で「カルボナーラ」を一番よく作りました。 15分程度の短時間ででき、玉子も黄身だけを後のせで固まらずに簡単にできるレシピです。
いろんな場所で肉のレシピ本の決定版として紹介されているので、改めてご紹介する必要がないかもしれません。
お肉への深い愛情が溢れている志向の1冊で、科学的視点からの考察や一つの料理への複数のレシピによる探求など思わず「読み込んでしまう」レシピ本です。買ってしばらくは通勤電車でふむふむと頷きながら読んでいました。
掲載されているレシピも家庭にある調理器具で作れるものばかり、難易度的にそこまで難しくありません。
オススメのレシピは「ハム」です。4日間香味野菜・ハーブとともに漬け込んだハム。複雑な味ですが箸が止まらなくなる中毒性があり、硬めのバケットとあわせて食べると止まりません。 「こんなにいろんな表情がある料理なんだ!」とハムの魅力を再発見したお気に入りのレシピです。
味は心にすぐ届く #
僕は人に料理を食べてもらった一口目の「おいしい!」の一言がとても好きです。美味しい料理を前にすると人は、思ったことが口から漏れてしまうみたいです。人によっては「おいしい」の一言ではなく、ゆっくり料理を噛み締めたり、目をつぶったり、言葉にならない声をあげたり反応は様々です。 共通することは、誰もが嬉しそうな顔をします。
深夜まで生姜をすりつぶしたり、朝の6時から鴨肉に切れ目を入れたり、有給を取得して四時間ぶっ続けで唐揚げを上げ続ける苦労もそんな様子で吹き飛んでしまいます。
だいたい料理をサーブするときは肉をひたすら切り続けているため、自分はほとんど料理を食べることができません。僕用に料理を取り分けていただくことも多いのですが、身も心も満足して手をつけないことも多いです。
料理には人を一瞬で幸せにする魔法があります。
魔法のエッセンス、それは料理の味かもしれません。
もしくは料理をいただく場所がすてきだから。
はたまた一緒に食べる人のおかげかもしれない。
丁寧に料理をする・いただくことは人生の最大の楽しみの一つだと思っています。 ここまで読んでいただいてありがとうございました。明日は特別な料理を食べてみませんか?